四国と知多の実情

本場四国では、最近(2019年前後)の傾向としては、コロナの影響もあり、約8万人のお遍路さんが参拝しているとの事。以前は15万人から20万人近くのお遍路さんが、全国から四国遍路をしていたと聞いていたので減少傾向にあると思います。

知多半島の知多四国では、2014年の会長就任当時に、前会長から年間約5万人が参拝していると聞き、信じられなくて前会長と一緒に視察に行ってきました。

「歩いて巡拝(まいる)知多四国」という事で、名古屋鉄道が主導により電車+徒歩のコースで、月に1-2回の催行で3000人-4000人/回の参拝者がいるとの事。

実際に行くと、最初に駅で今回のコース地図を貰います。概ね10kmのコースに3000人ですから、スタートから行列が出来ていて、前に人がいるので地図など必要ありません!笑

格好も、お遍路ではなくウォーキングのスタイルで、ご夫婦やファミリー、お孫さん連れなども多かったです。

コース上では店舗前でお土産を売っていたり、境内で屋台やお接待が出て大賑わいです!

名古屋鉄道の担当者と話をさせて頂きましたが、ほとんどが愛知の名古屋からの参加との事でした。

伊豆霊場の復興に向けて

約50年も前に伊豆観光霊跡振興会(伊豆霊場振興会の前身)が発足し、2014年に第4代会長として継承しましたが、紆余曲折して現在に至ります。

お遍路の文化が途絶えて、もう百年近くになるので興すのも大変です。

修善寺にあった札所0番

会長就任後から間もなく、2016年に修善寺にお遍路さんを受け入れるべく、札所0番を設営する為に事務所を借りて、副会長と共にお遍路さんの案内や受け入れをしていました。

コロナ前の2019年、ディスティネーションキャンペーンという大型観光事業が静岡県で開催されることになり、観光事業に採択して頂ける様、順調に準備を進め、専用納経帳も年間1000冊ほど売れるようになりました。

ディスティネーションキャンペーンに選考されて、いよいよ復興だと思っていましたが、トラブルに巻き込まれてしまい、選考から外されてしまいました。

そして、副会長が体調を崩した事で、修善寺の事務所をたたむ事にしました。

副会長には退任して頂き、私も引退するつもりで第五代会長を探したのですが適任者も見当たらず、札所0番の機能である、お遍路さんの相談や代行印の窓口を、どこかの札所で引き受けて頂けないかと探していたのですが、事務の手間がかかるという理由で、こちらも見つからずにいました。

お遍路さんを案内する札所も無いですし、新会長も見つからないままコロナとなり、そのまま伊豆八十八ヶ所霊場は、静かな霊場に戻りました。

第81番札所 宝蔵院

第二章の始まり

三明寺

時間が経ち、二十年近く前からお世話になっている、沼津市の三明寺様に仕事の関係で立ち寄りました。

たまたま、札所0番の機能の相談をした所、快く引き受けて頂く事となりまして、コロナも終息に向かう傾向で、徐々にお遍路さんも増えてきました。

色々と悩んでいましたが、時間が解決してくれるものですね。

重要な事は、ここで私が退いても何も変わらないという事です。やって失敗しても何も変わらないですし、失うのは私の人生という時間とお金だけです。達成した時には多くの方が喜んで頂けるのでは無いでしょうか。

「だったらやった方が良い」という結論に至りました。

スタンプアプリも再開発し、フォトコンテストも開催することにしました。そして、昨今の発達障害などで悩んでいる方がいれば、少しでもお役に立てばと思います。知多四国のツアーが始まったので、伊豆でもイベントを始めようと思います。

復興とは

高野山 根本大塔

目標は「月千人のお遍路さん」です。

今まで無住だった寺院にも住職が入る可能性もありますし、伊豆全体も賑わいを見せて経済効果も期待できます。

なにより、多くの方にお遍路を楽しんで頂きたいです。

皆様の参加で伊豆八十八ヶ所霊場は「復興」します!