伊豆霊場振興会の歴史

発足は、今から約50年前となります。伊豆霊場振興会の前身は「伊豆観光霊跡振興会」で、昭和40年代後半に当時の衆議院議員であった山田弥一様が初代の会長(田上東平氏が実務として動いていたようです。)として発足しました。
当時は観光協会や東海バスなどが協力して「伊豆八十八ヶ所霊場」の復興を目指しました。
第二代会長 丹羽圓宗老師

二代目会長は、修善寺の住職をされていた、丹羽圓宗老師が継ぎ、各寺院に出向いて成り立ちや歴史を本にまとめ、札所の取りまとめと整備をしました。
最初の本と比べると、寺院の立場となって、寺院の情報が良くまとめられています。
第三代会長 田中康男氏
2003年に、直々に丹羽圓宗老師から三代目会長を継いだのが、伊東市に住んでおられる田中康男様です。
在家ではありますが、公共交通機関を使ってウォーキング感覚でお遍路さんを引き連れ、会長以前より約17年間で500人以上のお遍路さんを結願させてきました。
もう70歳を超え、健康も懸念されて退く事を決め三代目会長を引退しました。
第四代会長 遠藤貴光

2008年に伊豆の八十八ヶ所との縁があり、既に廃版となっていた丹羽圓宗老師著書の本を、まだご健在だった老師に許可を得て、田中康男様にも監修をお願いして2008年に詳細本を発刊。
2014年に四国を歩いて結願し、その事をきっかけに第四代会長の打診が有りましたが、一度は丁重にお断りさせて頂きましたが、先輩である副会長と一緒に継承する事で了承しました。
私が継承するとき「ITを駆使して啓蒙活動し、地域経済の活性化に貢献する。」という事をお約束しました。
そもそも「伊豆霊場振興会」の精神とは、初代会長から「伊豆八十八ヶ所霊場を基盤とした地域の発展」であり、多くの方に伊豆で楽しんで頂きたいという願いがあります。
私も、その精神を継承させて頂いています。主役は「お遍路さん」と「寺院」と「地域(お接待)」で、皆様方をサポートするのが「伊豆霊場振興会」の役割です。
現在は、沼津市にある三明寺様にお願いをして、私が常駐している訳ではありませんが、伊豆霊場振興会の事務局として設営しています。
甘い果肉と繁栄の種

四国を歩いていると、お遍路さんの為に、わざわざ道沿いにミカンとかを収穫しないで残してあります。実際にお遍路中の果物はとても嬉しいです。
この果実ですが種は果肉で覆われていますが、例えるなら「種」は「信仰」で、甘い「果肉」は「観光」だと思います。
信仰だけだと誰も見向きもしませんし、観光だけでも中身が無く、空しい状態となります。「信仰」と「観光」のバランスによって、繁栄をするものだと思う。